自由気ままな私の広告論

大手広告会社でプランナーやディレクター、WEBマーケを担当。自由を求めて今年独立したアラフォーなメンズがつらつら書いてます

【石田三成】から学ぶコンテンツづくりとは?

私は地方でプロモーションを中心に、
マーケティングブランディングのお手伝いをさせて頂いています。

その中でも集客を目的にした「コンテンツ」を企画してほしいと相談を受ける事が多く、オンラインオフライン問わず集客施策を考えてきました。
元々情報誌の営業をやっていたため、企画を出すという作業には慣れていたのですが、集客から成約に結び付けるための導線設計、いわゆる「コンテンツマーケティング」の提案が主な仕事となります。

簡単にご説明すると、コンテンツを発信する事によって潜在的な顧客を集客。集客した顧客を育成して自社のリード顧客へしていく手法です。

satori.marketing

割と昔からある手法なのですが、WEBやSNSが盛んになった事で拡散性が増し、コンテンツの「質」と「有益性」がよりも求められていますね。私の方でもいくつか作ってきたコンテンツがありますが、今回はうまくいった例を簡単にご紹介させて頂きます。
※うまくいかなかった例もどこかで紹介したいと思います。

商工会とコラボしたの地域支援ネットワーク制作
神奈川県西部にある街で商店街を盛り上げてほしいと相談を受け、
商店街限定のフリーペーパーを発行すると共に、地域内に存在している過疎地域(住民減少区域)で毎週末キッチンカー、フリマを開催する事で人流を作り、商店街で事業を行っている店舗の売り上げ確保、地域内の買い物弱者が気軽に買い物できる環境を作りました。

ハウスメーカー工務店への集客支援
ハウスメーカー工務店は一人のお客様と接点を持つために、だいたい¥30,000~¥70,000のコスト(集客単価)が発生しています。この集客単価を下げるために何かできないかと相談を受け、ファミリー層をターゲットにしたイベントコンテンツを作成しました。コンテンツの内容や考え方はまた改めて紹介をさせて頂きますが、現在でもこのコンテンツは県内各所で行っており、この3年間で延べ1,000組を超える来場に成功しています。

ペットコンテンツ制作
愛犬と暮らせる賃貸物件・新築住宅を発信していきたいと相談を受け、愛犬家とのエンゲージメントを高めるための冊子・WEBメディアを作成。オフラインではイベントを開催し、ユーザーの満足度を高めると共に、企業がユーザーと直接触れ合える機会を提案させて頂きました。愛犬に注力しているという、自社認知〜体験〜ファン化のスキームを実施する事によって地域における愛犬と暮らせる物件管理数・成約率を大きく伸ばす事に成功しました。

成功した事例なので見た目は非常にいいですね(笑)
こうした仕事は一見目立ちますし、限られた人間しかできないと思われがちなのですが、私はそんな事ないと考えています。「やろうとするか、やろうとしないか」だけじゃないかなと思うんです。

その会社で働く人、地域で暮らす人それぞれが「この街もこんなことをやったらいいのに」とか、「こんな企画があったらな」と考えた事があるはずです。誰もが現状よりも良い未来を思い描いているのではないでしょうか。

「コンテンツ」を考えるってまずはそこからがスタートです。

私の好きな言葉で「大一大万大吉」といった言葉があります。
関ヶ原で有名な石田三成が残したと言われていますね。

ja.wikipedia.org

一人が万民のために、万民が一人のために尽くせば皆が幸福になるという意味だそうです。要は「誰かのために尽くす」という姿勢を持てるかどうかだと思うんです。

売れない営業マンも、うまくいかない地域活性も、進まない企業のブランディングも「誰かのために尽くす」といった考えが、どうすれば喜んでもらえるか、楽しんでもらえるかという発想に変わり、「こんな事やったら面白いんじゃないか」という企画が生まれます。そして、その企画を実現するためのプランを考えるのですが、「本当にこの企画で成果が出るのか」と疑問が出てきます。
この疑問を持つ事が非常に重要ですね。私も常に自問自答しています。

この疑問について深堀りをするのですが、一人ではないはずです。
同じ地域に暮らす住人同士で意見を出し合ったり、
会社の同僚と飲みながら語り合ったりしながら企画がどんどんブラッシュアップされていく事で「コンテンツ」になっていきます。
考えた人がすごいとか、偉いではなくて、
誰かが誰かのために考えた結果がそう呼ばれるんだろうなと思います。

例えば自分の売りたい商品の事ばかりを話す営業マン、地域の声を無視する地域活性。新しい自分の車を買う事ばかり考えている経営者。
マウントばかり取ろうとしたり、何でも批判的に考える事はマーケター思考の欠如とも似てますが、こういった思考はコンテンツを作る上で妨げになる事が多くいいものはできないように思います。

この街のために、この人のために、この企業のために。
誰もが誰かのために尽くす姿勢がより良いコンテンツを生む力になる。
私はそうであってほしいなと強く願っています。

デジタルもSNSも非常に発達した現代。
コンテンツやプロモーションはもう広告代理店の専売特許ではありません。
「皆で生み出した結果」です。
だからこそ我々プロは「誰かのために」といった姿勢を誰よりも強く持たなければ成果貢献はできないなと改めて感じます。
企業や地域のNO.2として支えられるよう今後も精進して参ります!!

 

まとめ

・コンテンツマーケティングは集客につながる

・コンテンツは今よりもいい未来をイメージすること

・誰もがクリエイターであり、プロデューサー!